あと少しでクリスマス!
こんにちは。 SSTを中心にした学習療育を展開する放課後等デイサービス Gripキッズ取手校です。
さて、本日は実際の療育現場における学習の問題点について述べていきます。
みなさんは学校での勉強と学校が終わった放課後の勉強、どちらがより楽しいですか?
(ここでの「みなさん」とは、保護者様もそうですが、放デイ利用者であるご本人のことでもあります)
ここで学校と放課後それぞれの学習の楽しさを挙げてみましょう。
学校の勉強
・解説部分が授業の大半なので理解することに主眼が置かれている
・クラスメイトと一緒に勉強できる
・休み時間がある
・勉強時間の終わりが決まっている
・運動も勉強のひとつに入っている
・頑張れば満点がとれるチャンスのある学習内容になっている(←重要!)
・出される宿題は直前に勉強した内容でできている(←重要!!)
放課後の勉強
・自分のペースで勉強できる
・自分で勉強する場所を選べる
・好きな友達と勉強できる(場合もある)
・勉強した分だけ褒めてもらえる(…場合が多い)
・学校の進度とは関係ない部分も勉強できる
・苦手なところを復習できる(←重要!!!)
…などなど、たくさんあると思います。書き出してみると、思ったよりもたくさんありそうだなあという印象です。
本来勉強は、「自分のまだ知らないことを知って、自分のものにする」という楽しみが強い行動ですから、とらえ方を間違えない限りかなりわくわくすることなのです。
実際の学習はどうでしょうか?
そこまで楽しい!と思える期間はかなり早い段階で終わってしまっている場合が多いかもしれません。
特に放課後の勉強の場合、あまり楽しく感じられない理由の一つに
「放課後学習(主に塾と家庭学習)は、復習でできている」
という点があります。
学校で完成できなかったところを放課後にやる、忘れたところを復習する、とても大切なことです。
その一方でそれは勉強するご本人に「自分のダメだったところを学校の外で再びやる」ということでもあります。
とても罰ゲーム感の強い行為ですね。
点数を上げるためには必要なことなのですが、これはあまり楽しい作業ではありませんね。
学生にとってのメインのお仕事が勉強だとしたら、大人で考えても、
「仕事のミスばかりを抽出して、その改善を考えて実行する」
という作業が放課後の復習学習という事になってしまいます。これはつらい…
ここから学習療育上考えるべきポイントは、
「苦手分野も、得意分野も復習する」ということです。
「ここは自分のできるところ、ここはまだできていないところ(忘れたところ)」
「苦手なところも復習すればできるところに持っていけそう!」
と感じられたら心の負担が減るのです。
重要なのは、同じ学習機会の内に両方の学習をすることです。
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内容が長くなってきましたので(大切な内容ですからそうなってしまいますね…)、次回ブログもこの続きとしますね!
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